当社サービスではPHPプログラムをCGIとして実行することで複数のバージョンのPHPプログラムを切り替えたり、同時にりようできるようにしております。
ただCGIとして実行する場合、PHPの処理機構(インタプリタ)自体が1プログラムの実行毎に生成、消滅を繰り返すため、WordPressなどのCMSサイトなどPHPプログラムが繰り返し連続実行されるケースではそのオーバーヘッドにより応答性の悪化やサーバーの高負荷状態を生み出す原因ともなっております。

そこで、PHPの処理機構はプログラムの実行が終了してもメモリー上に残したままにしてPHPのプログラムのみ読み直すことで連続実行時のオーバーヘッドを軽減する仕組みが考案されました。それを「fastcgi」と呼びます。

fastcgiには複数の実装がありますが、当社サービスではapache(webサーバ)の mod_fcgid をその実装として選定し「PHP高速化」という名称でご提供いたしております。

fastcgiを利用した「PHP高速化」は先のとおり、負荷の低減とwebサイトの応答性能向上が期待されます。

• PHP高速化はPHP5.3以上でご利用いただけます。
• PHP高速化ではプログラムの起動に関するオーバーヘッドの削減が主な効用ですので、処理自体が重い(=実行時間が長い)PHPプログラムの高速化には寄与しません。
• PHP高速化はwebサイトでPHPをご利用になる場合の機能です。コマンドライン版のPHPには適用されません。

「PHP高速化」設定はwebサイト毎であればコントロールパネルで行うことができます。webサイトの管理者権限(ftpアクセスの権限)を持つアカウントでコントロールパネルにログインして設定を行います。

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【コントロールパネルの例】


webサイトの管理アカウントになっているアカウント名の下には「webアプリ設置機能」というリンクがあります。ここをクリックすることでwebアプリ設置機能やPHPのバージョン設定画面のページが開きます。

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【web/CGI設定画面の例】

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• webサイトが複数ある場合は「PHPの指定」対象のサイト名に誤りが無いかご確認ください。
• webサイトに指定したいPHPのバージョンを選択してください。
• 「PHP高速化」にチェックを入れてください。
• ※PHP4、PHP5.2では「PHP高速化」はご利用いただけません。
• 「設定変更」のボタンを押すと設定が行われます。
• webサイトにアクセスして正常に動作しているか一通りご確認ください。

webサイト毎の設定は前述のとおりコントロールパネルからPHPのバージョン変更、高速化設定を行うことができますがwebサイトの中の一部のディレクトリのみ異なるPHPバージョンや高速化設定を行うこともできます。
この場合はコントロールパネルではなくディレクトリに設置した.htaccessファイルで行います。以下に.htaccessファイルの例を示します。

PHP高速化のためのhtaccess 設定例

AddHandler  fcgid-script .php FCGIWrapper  "/home/00/system_cgi2/php55.cgi -c/home/33/abc1200/abc123.que.jp/blog"  .php

この例ではディレクトリ /home/33/abc1200/abc123.que.jp/blog に.htaccessファイルを作成して、その中に上記の記述を書き込みます。 PHP高速化および、PHPのバージョンをPHP5.5に指定します。 -cで指定しているのは使用するphp.iniの存在するディレクトリ名です。-cでの指定が無い場合はお客様ディレクトリの直下にございます「.php」ディレクトリ内のphp.iniが使用されます。 -cとディレクトリ名の間にスペース(空白文字)は入れないでください。 blogディレクトリ以下のコンテンツに適用されます。 上位のPHPとバージョンが異なっても構いません。

PHP高速化を使用しない場合は 「AddHandler fcgid-script」は削除してActionのみで指定します。

PHP高速化を使わない場合のhtaccess の設定例

setenv PHPRC /home/33/ysj3400/jex.que.jp/blog Action php-script /.system_cgi/php55.cgi

この例ではディレクトリ /home/33/abc1200/abc123.que.jp/blog に.htaccessファイルを作成して、その中に上記の記述を書き込みます。 PHP高速化は使用せずにPHPのバージョンのみPHP5.5に指定します。 PHP高速化を使用しない場合のphp.iniの指定は環境変数PHPRCで設定します。 「AddHandler fcgid-script」の記述がある場合は削除してください。

同じPHP5.5に設定する場合でもPHP高速化を使用する場合と使用しない場合でPHPのパスが異なりますのでご注意ください。
その他一般的なPHPのご利用方法に関しましては＜こちら＞のページもご覧ください。